【 アンドロイドは小説家になる夢を見るか? 】
ハウスロイドのモニターに当選した、ライターを生業にする主人公。
やってきたハウスロイド・シャーリーは、主人公が副業で書いていた小説を読んで、ひどく感銘を受け、こう言った。
「小説執筆を手伝わせていただけませんか?」
20分程度の短編です。
ハウスロイドのモニターに当選し、人と寸分の違いも感じないほどの優秀な家事手伝い・シャーリーを、一か月限定で手に入れた主人公。
主人公はライターを生業にしていたが、趣味で小説を書いており、そちらでも小遣い程度の収入を得ていた。
主人公が副業で小説を書いているのを知ったハウスロイドのシャーリーは、その本のテキストデータを欲しがり、そしてそれを読んでひどく感動し、涙を流します。
アンドロイドが涙を流すことに驚く主人公。
続きは書かないのか、と言うシャーリーに、遅筆だからと返す主人公。
ならば、と、シャーリーは言います。
「小説執筆を、手伝わせていただけませんか?」
主人公は、プロットデータをシャーリーに渡すと、シャーリーはそのデータをもとにして、あっという間に小説の形にしてしまうのでした。
そして、主人公とシャーリーのコンビで小説を書いて発表することになるのですが…
ちなみにここで勉強のためにシャーリーに読ませる本を選ぶことが出来るのですが、もしかすると選択肢によっては別のエンディングに行くのかもしれません…。でも自分がどれを選んで今回のエンディングにたどり着いたのか忘れてしまったので、別の選択肢は試していないのですが。
アンドロイドに感情はあるのでしょうか? 小説を読んで感動するなんてあり得るのでしょうか?
ましてや、人の心を動かす小説を書くなんて可能なのでしょうか?
だけどいずれそんな未来が来るのかもしれませんね。
シャーリーと主人公はいいコンビで…だからこそそんな未来を私も夢見てしまいます。