【 そして僕らは世界を壊す 】
過去にひどいトラウマを持つ隆之介、そしてそれを支える梓。
隆之介は子供のころのまま梓へ甘えてくるが、気が付けば隆之介は梓よりもずっと背も伸びて大きくなっていて…
総プレイ時間2時間程度。
周回前提のすこし・ふしぎなノベルゲーム。
やや残酷な描写を含むために、苦手な方は注意。
(*BLゲームではありません)
2014年、夏の物語。
伯母のところから梓の家に引き取られてきた隆之介は、過去のトラウマから、突然泣いて暴れることがあった。
それは高校生になっても変わらず、隆之介はクラスになじめず、担任教師にも疎まれていた。
そんなときはいつも梓が呼び出され、隆之介をなだめることになっていた。
自分を「梓サン」と慕う隆之介。自分へ「あずさおにいちゃん」と泣きつく隆之介。
隆之介は俺がいないと生きていけない。
そう思う梓だったが、実際は…。
もう素晴らしいゲームなので、とにかく遊んでくれ。
ネタバレしないように語ろうとしても難しいので…
とりあえず周回が前提になっています。周回モードに入ったら、既読スキップ可能。
また、ゲームの設定上、途中セーブができません(あるモードに入ってからは自動セーブになります)。
多少時間があるときに遊んでください。
いつの間にか隆之介は、梓の身長も越え、声も低くなり、子供ではなくなり始めていました。
そして隆之介は大人になることを拒絶します。
梓も…もしかしたら、隆之介が大人になることを、拒んでいたのかもしれません。
隆之介は自分がいないと生きていけないと信じる梓。
…だけどそれは本当に?
これは愛の物語です。
ただし、それは並々ならぬ愛の物語。
ただ一言で言ってしまえば、共依存の関係だったのでしょうが、だけど確かに愛がありました。
愛があるからこそ、彼は何度でも隆之介を助けたかったのです。
愛について深く考えさせられる良作でした…。
プレイ後はやや放心状態に…。うーん、なかなかないよこんな作品、恐ろしいゲームだった…。