【 My Dear Princess 】
とある不遇の少女と、それを救ってくれるかもしれない二人の男性の物語。
一見バッドエンドだけど、私はとても好きです…、これはハッピーエンドだと思います。
選択肢の表示されるAVGで、エンディングは3種類。プレイ時間は3つすべて見て1時間程度。
*テキストでの描写のみですが猟奇的な表現があります
こちらから無料プレイ可能です(ノベルゲームコレクションへ飛びます)
スマホを含むブラウザのほか、Windows/MacintoshでDLプレイも可能です。
治安の悪い街…、その街の上流階級の住む屋敷に、彼女は居た。
白い肌、白い髪、真っ赤な目。
彼女は愛されることもなく、両親により、金持ちたちへのショーでの見世物としての生を送っていました。
病気になったところで誰かが気遣ってくれるわけもなくて…
そんなおりに出会ったのは「死神」でした。彼の存在は、彼女の生に光を与えてくれます…。
彼女は美しい少女です、ですが、まるで血のような色の瞳を持つ彼女は、恐れられてもいて、そして誰も彼女を愛そうとしませんでした。
これまでも、これからも。
上流階級向けの見世物として、舞台の上で歌を歌うことだけが、周囲に求められる、彼女の存在価値でした。
ところが、彼女は、屋敷に入り込んできた闖入者と遭遇します。
黒づくめでフードをかぶった存在を、彼女は知っていました。そう、それは、死神。
彼は、病気を患う自分を迎えに来た死神に違いない…
死神は、無味乾燥した彼女の生活に入り込み、そして光を与えてくれました。
彼のいる生活は、彼女にとってとても大切な日々で…。
そして、彼女が彼に願ったことは…。…ここで分岐になるのですが、分岐によっては、死神へ願ったことにより、ハッピーエンドになります。…ハッピーエンドだよね？
一方で、選択肢によっては、死神が彼女の前から姿を消し、そして再び暗い日々に戻る彼女。
…ですが、そこに登場したのは、彼女と同じ舞台に立つ道化師でした。
彼も、死神のように、彼女を怖がらずに、話し相手になってくれる存在です。
最初は疎ましく思っていた彼女も、徐々に道化師に心を許していき…
見ようによっては、バッドエンドしかないゲームにも思えます。
だけど私には、ハッピーエンドばかりのゲームに思えました。なんて幸せなゲームなんだ！
彼女は幸福を手に入れています。幸福の中に向かえたさいごは、ハッピーエンド以外の何物でもない！
UIが凝っていて面白い演出があったり、またエンディング後にグラフィックが変化するタイトル画面など、いろいろと楽しめるゲームでした。
ぜひプレイして、彼女の幸せを見届けてください。
*こちらはティラノゲームフェス2018参加作品です。
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