【 罪咎オペレッタ 】
「手のひらの蝶」の灰色さんの作品。
前作に「断罪オペラ」がありますが、今作は続編と言うよりリメイク作のような感じなので、一応前作をプレイしていなくても遊べます。
分岐のないノベルゲームで、クリアまでは15分程度です。
こちらから無料プレイ可能です(ノベルゲームコレクションへ飛びます)
スマホを含むブラウザのほか、Windows/MacintoshでDLプレイも可能です。
泥水をすすり、ゴミを漁っては食べ、死体はごちそうで、明日の命も知れぬ日々。
そんな世界で生きていた存在。
そして、汚いものは一切見せられず、綺麗なものだけを与えられて、何も不自由することなく、人形のようにかわいくかわいく育てられた少女。
そんな二人が出会い…、そして罪を清算することになるだけのお話。
自分とは違う、食べ物に困らず、命を脅かされるような生活をしていない、普通の人間たちへの憎しみを抱き、それを磨き続けていた少年。
それを見つけた少女は、初めて見たその「汚いもの」に驚き、そして自分から「少年を欲しい」と両親に訴えました。
犬、として扱われる屈辱の日々、そして与えられる残飯は、上質なごちそうばかり。
自分はあんなふうに明日も知れぬ状態で生きてきたのに、こいつらは、こんな上質な食べ物を毎日食べ、あまつさえ捨てているのか。
少年の憎しみは磨かれてゆきます。
そして、犬はお嬢様の気まぐれで言葉などを教えられ、作法を知り室内犬になり、やがて勉強に励み、お嬢様の執事へと上り詰めました。
そして――屋敷内のみんなが死んでしまい、お嬢様と、執事だけが残されます。
お嬢様に望まれるままに、執事はお嬢様と遊びます。そんな穏やかな日々。
ただし、表面上は。
そう、罪は清算しなくちゃね。
無邪気なお嬢様も、生きるためにどす黒い感情と欲望でここまでのし上がった執事…
物語は、ふたりの罪を清算して終わりになります。
めでたしめでたし。
天罰覿面!!! って書いて、てんばつてきめん、って一発で読める人っているのかな。私は一応読めるんですが、書けって言われても書けないな、変換はできるけどね。
教訓深いおとぎ話の絵本のように、めでたしめでたし。で終わるお話です。
なんというかきれいに終わったなあー。
でも悪意のないお嬢様の、その悪意のなさゆえの罪も、野心に満ち、そのために何でもしてきた執事の罪も、きちんと清算されて…
やっぱりめでたしめでたしですね、うん。
*こちらはティラノゲームフェス2018参加作品です。
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