【 彼女は時のねじを逆向きに回した 】
10分程度で読める、SF(すこしふしぎ)短編。
選択肢はなく、一本道の作品です。
こちらから無料プレイ可能です(ノベルゲームコレクションへ飛びます)
スマホを含むブラウザのほか、Windows/MacintoshでDLプレイも可能です。
授業をサボり、屋上で授業が終わるのを漫然と過ごしていた笹斗。
彼の前に姿を見せたのは、この学校のものではない制服を着た少女、春子。
彼女は自分は未来から過去に逆行しながら生きていく存在だと語る。
そして、怠惰な生活を送る笹斗を、とある理由から助けに来たと言う…。
SFは苦手なので彼女の説明が難しいのですが…
簡単に説明すると、彼女は、人間として死ぬ日に存在として生まれ、そこから僅かな記憶を残しながら、若返りながら日々を逆行し、本来なら生まれる日に死ぬ…ということらしい?です。 この解釈で合ってる?
記憶も、完全に前日(時間の流れとしては翌日)の記憶などを持つわけではなく、大きな出来事などを、大まかに覚えていくようです。
つまり主人公が懇願したように、宝くじのあたり番号、みたいなものは、彼女は覚えていません。
そういう記憶は残らないようですね。
残念だね、せっかく女の子の靴を舐めるチャンスだったのにね(そこかよ)
そんな不思議な存在、春子…、だけど、主人公は一時的に彼女の言うことを信じることにする。
っていうかそんなミステリアス美少女なら言うこと信じちゃいたくならない?!
わたしはなる。
そして、彼女の明かす衝撃的な事実。
主人公も、思わず扱う語句がおかしくなります。
…こういうルビの使い方、斬新でびっくりしましたw 上記したフォントサイズを変える表現も含め、立ち絵もシルエット素材だし、シンプルなゲームなのに、印象に残る手法を上手く使ってますよね。すごい。
そして、春子は笹斗にきちんと生きてほしいと願いを伝え、そして笹斗もそれを了承します。
すぐには変わることはできないかもしれないけれど、少しずつ変わっていけたらいいと…
そして、衝撃のラスト。
…彼女にとって、ここでのこの行為はどんな意味があったのでしょうか。
これで彼女にとっての明日(昨日)はもう来なくなるのか。それとも、笹斗のこれから(彼女の過去)に、彼女は満足していて、笹斗に伝えたいことも伝えたから、そういう行為で終わりにしたのでしょうか…
難しい話でしたが…。
だけど、印象に残るいい話でした。
*こちらはティラノゲームフェス2018参加作品です。
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