【 夢記憶短編集 】
作者のかりこさんが実際に見た夢を小説化したもの、が、13編収録された短編ノベル集。
1つの夢につき、3〜5分程度、全部読み終わるまで40〜50分。
細かく作りこまれており、システム画面一つをとっても、雰囲気を壊さないつくりになっています。
こちらから無料プレイ可能です(ノベルゲームコレクションへ飛びます)
スマホを含むブラウザのほか、Windows/MacintoshでDLプレイも可能です。
夢を、文章にしようとすると、急に忘れてしまったり、嘘のようになってしまったりして難しいと思う。
だけど、それをあえて文章にして、まとめたのがこの作品集です。
短くてほんの短時間で読み終わるもの、長い夢の記録、様々なものが収録されています。
途中で主人公が交代するのも、夢ならではという感じですね。
半分鳥で半分人間の、奇妙な見た目の赤い女王のいる、空を飛ぶ島。
だけどいつしか貴方は海の底にいた…
あの島に戻りたいと思っても、もはや城も女王も王もいないだろう。だけど…戻りたいと思う。
神秘的で不思議な夢。
女王の異形ともいえる見た目が、鮮烈に印象に残りました。
私はこのお話が一番好きです。
あと印象に残ったのがこれです。
相撲部の生徒たちがぎゅうぎゅうひしめいている…それを乗り越える…すごく汗臭そうで、妙にインパクトがありました。
この、「夜の冒険」はかなり長い物語になっており、ゲームセンターから物語は始まり、主人公も交代し、様々な場所へと冒険するのです。
そして相撲取りを乗り越えたりするわけです。いやほんとこのシーン、ビジュアルを想像するとじわじわくる…
そして冒険は続き、辿り着いた場所はメルヘンな世界。
ただし彼らは貴方を食べようとしている。
だけど貴方はそこで彼らと生活を共にする…
と、こんな感じで不思議な印象の話がたくさん入った短編集でした。
お話によって、全然印象の違うものがたくさん入っているので、あ、今度の夢はこんな感じなんだ…と、気持ちを切り替えつつ読んでいくのがすごく楽しかったです。
*こちらはティラノゲームフェス2018参加作品です。
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夢記憶短編集を作った、かりこといいます。
丁寧に紹介していただけて、とても嬉しいです!
相撲部のシーンは見た夢の通りに何気なく描写したのですが、改めて考えてみると謎の迫力がありますね(笑)
この作品は作っている途中、「これ…面白い…のか?」と何度も不安になったので、楽しかったと言っていただけて本当に嬉しく思います。
しかもレビューまで書いていただけて感無量です。
本当にありがとうございます!
夢って不思議ですよね、全然自分では体験したことのないはずのものや風景が見れてしまう…。
テキストにしたり、人に話したりすると、大したことないように感じてしまったりしますが、でもかりこさんの夢の記録は本当に面白かったですよ!