【 無個性GIRL 】
鬱展開しかない!!
無個性なとある少女と、少女を毎日のように性のはけ口にする先輩の物語。
短編AVGで、だいたい30分でコンプ可能。
作者は以前もレビューした胸糞展開ありの鬱女性向けゲームfloral tributeの作者、むらさきくまねずみさん。
*15禁。直接的に行為を行うシーンはありませんが、性的な行為の前後の描写があります(ほのめかす程度、ではなくばっちりです…)
こちらから無料プレイ可能です(ノベルゲームコレクションへ飛びます)
スマホを含むブラウザのほか、Windows/MacintoshでDLプレイも可能です。
少女は、先輩と待ち合わせをする。そして親のいない家に帰って性行為をする。
先輩の思うがままに、好きにされたいと思う。
感情なんて持たないほうが楽だからだ。無個性な人形でいいのだ。
だが、ある日、先輩に問われる。お前の心が知りたいと。
あなたは…
ひたすら、無個性でありたいと、ただの人形でありたいと、好きに扱ってほしいと、そう願う少女の話。
序盤の選択肢は「はい」と無感情に選ぶだけのたった一つの選択肢ボタンしか出てきません。
だけど、先輩は知りたいという。少女の心を…。
ここで答えた結果により、先輩との関係は大きく変わってゆきます。
…先輩も寂しいのだ。先輩の家庭環境について描かれることはなかったけれど、彼の家庭環境も複雑なようです。
少女も、母親の人形。母親の言いなりに、理想を描くための人形でしかありませんが…。
だけど、ここで少女が本音をこぼすことで、先輩は少女の感情に驚き、そして大きく変化が訪れます。
そして、変わってゆく先輩との関係。
相変わらず繰り返している性行為も、優しいものへと変わっていく。
…無個性である自分。だけど変わってゆく先輩へ惹かれていく…、それは無個性である自分にはあってはならないことだった。
だけど。
主人公が最も恐れている、主人公の兄に、先輩が来ているところを見つかってしまう。
嵐のような男。彼への育児の失敗が、母の、主人公への執着もまねているのだが…
とにかく、兄は、先輩を遠慮なく殴り、家から蹴り出すのであった…
もう先輩には嫌われただろう、と思った。
あんな兄のいる自分は嫌われて当然だと思った。
だけど先輩は、少女のことを、少女が思うよりもずっと…?
エンディングは3種。
どれも切なく、そしてやりきれないものです。
ハッピーエンドか?と、思ったのに。少女がつかみかけた幸せも、力なく落ちた手のひらからこぼれていってしまった…
切ないお話が好きならばぜひやってみるべきです。
あまりのやりきれなさに苦しくなってきます。
*こちらはティラノゲームフェス2018参加作品です。
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