【 追想 】
「PIERROT THE MAD」や「神は骰子を振る」の山頭無さんの初期作品ですね。
5分ほどで読み終わるだけの選択肢のない短編。
こちらから無料プレイ可能です(ノベルゲームコレクションへ飛びます)
スマホを含むブラウザのほか、Windows/MacintoshでDLプレイも可能です。
こんなことがあった――
3人の男女が、ささやかな記憶を追想するだけの物語。
「PIERROT THE MAD」のような苛烈さは鳴りを潜め、静かで安らぐ曲とともに、3人の語りを静かに聞く、それだけのノベル。
ささやかで、だけど忘れられない記憶。
あたたかであったり、だけど思い出すとつらいことだってある、大変だった記憶もある。
だけど…、今思えば楽しかったな、なんて感じたり。
そんなふうに、優しい記憶を撫でるような、そんなノベルゲームです。
過去には決して戻ることはないし、戻りたいとも思わないけれど、あの黄金色の蜜のような、尊い時間を、もう一度この身に感じたいと、そんなふうに思うことはあります。
そう感じている瞬間は、死者を弔うかのように、記憶を弔う時間なのだと思います。
もう決して戻ることはないあの瞬間を、忘れたくもないけれど、だけど諦めないといけないのは、死者への感情へとても似ていると思う。
優しいけれど、でも何となく寂しくなるノベルゲームでした。
こんなことがあった。だけど…帰ることはないその時間。
彼女たちは特にそれを悔いているわけでも、戻りたいわけでもないのかもしれないけれど。
だけど、記憶、というものについていろいろ考えてしまいました。
あと意識することはないと思いますが、メニュー画面がとても凝っています。ティラノでメニューいじるの結構大変なんだよね…。カッコいいので、画面左上のボタンをクリックして、一度見てみてください。
*こちらはティラノゲームフェス2018参加作品です。
このティラノゲームフェスでは、応募されたゲームを遊んで感想を送るだけで豪華賞品が当たる、オンラインゲームイベント。
ゲーム制作者側も、ゲームプレイ側も、ともに盛り上がることのできるイベントとなっています。
ティラノゲームフェスは現在開催中! みんなで盛り上げよう!!