【 最終電車 】
フジヤマ製作所さんの短編ノベルゲーム。
ストーリーチャートも用意されていますが、一本道なので迷うことはないかな。
クリアまで10分+IFシナリオクリアまで5分、の合計15分程度で読み終わる作品です。
ホラーですが、こちらをドッキリさせるような画像が出てきたりもせず、比較的穏やかなホラーかな、と思います。
学生の主人公。
その日は、遊んでいて帰りが遅くなってしまった。
自宅へと帰宅するために乗った電車。最終電車。
ああ、こんな毎日にどれほどの意味があるのだろう…主人公は「死にたい」とぼんやりと考える。
そこで聞こえた電車のアナウンスは、耳を疑うものだった。
貴方は死者が乗るべき電車へと迷い込んでしまったのだった…。
びっくりさせるような怖い絵などの描写はないものの、ぎくりとさせる言葉が端々に出てくる、ある意味ホラー要素以外の部分が恐ろしいホラーでした…
テキストはかなり読みやすい文体で、主人公の焦りが伝わってきます。
ただしのちにヒロインにも指摘されるものですが、主人公はやや諦めが早く、ちょっとイライラさせてくるヤツです。
そんな性格もちょっとしたネタとして使われているのですが。
ずっと会っていなかった元カノに電車の中で遭遇する。
事故に会い、死んだのだという元カノ。
ちょっとした昔話に花も咲く。主人公の、諦めが早い性格は元からなのだw
生きたかったのに、生きたかったのに、そう訴える元カノは、だけど諦めて電車に乗って去ってゆく。
そして、主人公は…
クリア後には、ヒロイン(元カノ)視点の話が解放されます。
生きる気力がない主人公、もっと生きたかったヒロイン。
そこから導き出された結果は…?
病で、生きる気力がないというか、生命維持だけで精一杯で、元気よく生きる気力を持っているか?と問われると回答のできない私にはきついゲームでした…
だけどヒロイン視点のお話でも、きっと主人公より、ヒロインのほうが、生命をうまく使ってくれるのだろうし、これでよかったのだと思います。
バッジ関連のプラグインの組み込みがうまくいっていないのか、プラグインのタグのスペルミスかなにかなのか、バッジ取得に失敗してしまうのが残念です。
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*画像はすべてフジヤマ製作所「最終電車」より