【 不死の捜査録 】
「あ行」さんの某神話ホラーな推理アドベンチャー。
プレイ時間は、多少運にも左右されますが、おおよそ1時間程度。
推理ものですが、メモを取りながらプレイする…という必要はないかな。
ティラノの機能を使いこなした、アニメーションするキャラクターや敵キャラ、緊迫感のあるバトルなどが楽しめる一作です。
ごめん、Twitterの紹介から飛んだので、シリーズものなの知らずに、完結作から遊んでしまった…申し訳ないです。
ちょっとびっくりさせるような演出で現れる敵がいるので、パニックホラーが苦手な方はちょっと気を付けてください(血まみれの顔がバーン!とかではないので、そういうパニックではありませんが)
仕事の依頼人・蓮田に指定された高級ホテルのレストラン「ia-ia」にて食事を摂り、依頼人を待つ主人公の探偵・イザカ。
ところが、依頼人が現れる前に、レストランで殺人事件が起きてしまう。
まるで犯人は人間ではないような凄惨な現場、そして、まるでそこから連続殺人を起こすためにすら見える、レストランにいたひとびとを容疑者扱いしてはホテルから出ないようにと指示する、ホテルオーナーと警察。
しかも、ホテルの従業員も、警察の人間も、まるで人間ではないような姿に、イザカには見える。
そして、殺人事件の被害者の遺体が消えてしまう…
探偵として事件が気になりつつも、今日は一晩ここで過ごすように、と、指定されたホテルの部屋に入ると、突然彼を襲ってきたのは、この事件の「犯人」であった…
なんとか「犯人」の襲撃を躱したイザカのもとに、依頼人・蓮田から連絡が入る。
「今回の依頼は、このホテルで朝まで生き延びることです」
と…
探偵ものらしく、状況に応じて調査ができます。
ここではまだ警察に動かないよう指示されているので、大した調査はできませんが、のちのちは自由に動き回り、詳しい調査へと乗り出すことも可能。
調査するごとにより時間が経過していきますが、ゲームの制限的にもそこまで時間制限はシビアではないので、ある程度は、きっかりと知りたいことを調べることは可能です。
まるで人間ではないような姿の警察官。
ウェイターも似たような姿をしていますが、「見えない」人間には、通常の人間と同じような姿に見えるようです。
ただし、彼らの言動は、はっきりと「異常」に見えます。
まるでこの状況を楽しむかのように、主人公が状況を解決しようとあがいているのが滑稽に見えているかのように…
ホテルは広いですが、調査できる範囲は限られているので、歩き回っての調査もそこまで大変ではありません。
また、各階・フロアの調査では、画面クリックで調べることができる状況もあります。選択肢が出るばかりではないので、重要な情報を取りこぼさないように気を付けましょう。
調査をしていると「犯人」が襲撃してくることがあります。
聞き込み調査を済ませておけば、どうしたら「犯人」の襲撃を躱せるのか、ヒントを得ることができるので、なんとか躱してください。
ウェイターの言うこともやはり、我々には及びのつかないような内容だったりもします。
向こう、というのは、果たしてどういう意味なのか…
ウェイターとの会話は重要で、攻略のヒントや、主人公のためのカクテルをくれたりもします。
カクテルを作るということは、彼はシェイカーも振るのかなあ、生臭そうだ。
推理物としての難易度は高くありませんが、ちょっとこのゲームの「犯人」が怖くて、ひぎゃああああ!!!ってなりながらプレイする部分があって、その意味ではちょっと難易度高かったですww
基本的には、きちんと調査を繰り返していけば、おのずとクリアへと向かう丁寧な作りになっています。
エンディングの分岐も、いよいよ…となったときの選択肢が重要になってくるものなので、ほかのエンディングが見れないよー!と悩むようなものでもないですし。
ネタバレになっちゃうのでどんな子なのかは言えませんが、ヒロインがとてもかわいかった。
ツンデレ通り越してる性格ですけど。うっかりすると刺殺されます。ははは、とてもツンだなあ。
また、ゲームとしての完成度もかなり高く、時間制限のある選択肢などを緊迫感ある演出やバトルに使っていたり、また、Live2Dで動くキャラクターが、動きまくりすぎずに効果的にアニメーションするのが、それがヒロインの可愛さや、また各異形たちの恐怖感へと繋がっていて、とても印象深かったです。
ちなみにゲーム内にはじゃんけんバトルのミニゲームもあるよ。ミニゲームだけど、これが重要な勝負イベントにもなってたりする。ラスボスを倒すのは大変だけど頑張ろう!!
ゲームクリア後には、このじゃんけんバトルを連戦で遊べるモードもあります。
一応全員倒しました!! 最後の相手はさすがに手ごわかったけど。
このじゃんけんバトルも、制限時間内にカードを選ぶことでダメージレジストできたり、ティラノを使いこなしてるのがすごいんですよね。
面白かったなあ。
お察しの通り、クトゥルフ神話を一部モチーフにしておりますが、あくまでもモチーフであり、クトゥルフの設定に忠実なわけではないようです(私も軽く知ってる程度なので、あまり詳しくないのですが)
ただ、クトゥルフの雰囲気が好きな方には、意味深なセリフとか、そういうものがより楽しめるのかもしれませんね。
今度私もクトゥルフ読んで、また改めてプレイしたいなあ。
*こちらはティラノゲームフェス2018参加作品です。
このティラノゲームフェスでは、応募されたゲームを遊んで感想を送るだけで豪華賞品が当たる、オンラインゲームイベント。
ゲーム制作者側も、ゲームプレイ側も、ともに盛り上がることのできるイベントとなっています。
ティラノゲームフェスは現在開催中! みんなで盛り上げよう!!
*画像はすべてあ行「不死の捜査録」より