【失われたIを求めて】
小規模なSF短編。
作者は下上左右さま。
ティラノビルダーで制作されています。
2つの選択肢をそれぞれ読了+真エンドまでの試行錯誤で、計20分程度のプレイ時間でした。
選択肢のなかから正解を探り出すフェイズなどもあり、ちょっと不思議な感触のノベルゲーでした。
貴方は、記憶移植空間、という場所で目覚める。
これは心的外傷により記憶を消したい患者へと施される治療であり、もう、貴方の記憶は消されている。
AIアシスタントのアイの示すままに、記憶移植プログラムで移植される記憶を選ぶ貴方。
だが…、だが、貴方は徐々に、何か違和感を覚えて…。
という短編SFです。これから生きていくうえで選べる記憶は、高校教師、そして大学の教授。
もちろん、好きなほうを選んでいいのです。
記憶を失った、いえ、自分から消すことを選んだ貴方は、今後、好きなように生きるための記憶を得て、生きていくことができるのです。
そしてあなたは一方の記憶を選びます。
どちらの記憶を選んでも、順風満帆な人生を送れるけれど。
だけど、ちらちらと、記憶の端になにか引っかかるものを覚えて…
それはささやかな清涼菓子の記憶だったり…本当にささやかなことだけれど…。
そして、もう一度貴方は別の人生をやり直す、そして、三度目の人生をやり直そうとして。
…あなたの、答えは?
うーんよくできてます。
あえて選択肢を繰り返させるギミックが秀逸。
音楽、効果音がよく響いて、本当に良作でした。
キャラクターはシルエットのみですが、ぼんやりとした仮想空間のなかで、逆にシルエットのみだからこそそれが生きているという感じもありましたね。
面白かったです。
*こちらはティラノゲームフェス2018参加作品です。
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*画像はすべて下上左右「失われたIを求めて」より
ただ、紛らわしくて申し訳ないHNなんですが、上下ではなく下上で、一応シモジョウと読む設定なので修正お願いできたらと思います(^_^;)
取り上げていただいてありがたいですm(_ _)m
修正させていただきました!!
こちらこそ、素晴らしいゲームをありがとうございましたー!!