【 イロカミ -IROKAMI- 】
選択肢のある短編AVGを、繰り返しプレイし、最良の選択を模索するAVG。
繰り返しプレイするのが苦手など、合わない人には合わないかもしれませんが、シナリオは基本的に短めですし、悲しく身を投げる少女をとにかく幸せにしてあげたくて、何度も何度もプレイしたくなる名作です。
1プレイ5〜10分程度、真エンドを見られるまでの時間は、貴方の行動次第…
ティラノゲームフェス2018にて準グランプリ受賞!!
おめでとうございます!!
雨がずーっとずーっと続き、やむことのない村。
定められた日に生まれた少女・シキは、晴れの子として生贄になる運命にあった。
村のため、お母さんやお父さん、大切な友達のため、少女は崖から飛び降りて神のみもとへと向かう。
少女の犠牲で村は救われるだろう。
だけど… 少女のことは誰が救ってくれるのだろうか?
死を迎え、これでよかったのか、と自分に問いかける主人公の少女。
もしも、別の選択をしていたら、せめて後悔のない最期になったのかもしれない。
最期の描写は悲しく、選択肢によっては、少女は未練を残したまま、無理やり身を投げさせられるようなことすらさせられます。
そんな悲しい少女を救うために、繰り返し繰り返し、同じシナリオをプレイし、最善を探っていきます。
選択した色ごとに、少女が、親・友人・司祭と過ごす、それぞれのシナリオを遊べます。
最期の時間、大切な人と過ごす時間、それを少女は心穏やかに過ごせるのでしょうか?
友人とは最後の時間に喧嘩をしてしまったり。
…これはでは悔いが残ってしまう。ああ、せめて一言謝ることが出来たなら、また違った結末になったのではないのでしょうか…
ゲーム内に出てくる選択によって、少女の行動が変わります。
様々な選択を選び、繰り返し、少女にとって最善の答えを見つけてあげましょう。
選択肢は1つの色ごとに3つ程度です。繰り返しプレイするのが前提とはいえ、そんなに難しくないと思います。
母親は、少女が生贄になることを認められず、おかしくなってしまっている。
薬を飲まされ、強制的に眠っていて、起きることのない母親に、最期の別れを告げる。
…ああ、せめて、別の道はなかったのだろうか…?
最期の時間、崖から身を投げる少女。
だけど…少女の本当の幸せとは? 本当にこれで、村は救われるのだろうか?
短いながらも繰り返し繰り返しゲームをプレイしていく中で、少女に少しずつ感情移入し、どうして、何が間違っていたの?と自問自答し…
そんなゲームでした。
ドット絵と、モノクロの画像がとても雰囲気を持っていて、優しく、柔らかなゲームに仕上がっていました。
最終的には、クリアまで1時間ちょっとかかってました。
これが最善だったのか?という疑問の残る部分も含め、このゲームの「色」だったのだと思います。不思議なゲームでした。
*こちらはティラノゲームフェス2018参加作品です。
このティラノゲームフェスでは、応募されたゲームを遊んで感想を送るだけで豪華賞品が当たる、オンラインゲームイベント。
ゲーム制作者側も、ゲームプレイ側も、ともに盛り上がることのできるイベントとなっています。
ティラノゲームフェスは現在開催中! みんなで盛り上げよう!!
*画像はすべてリコピン「イロカミ-IROKAMI-」より